新年明けましておめでとうございます。
 皆様方におかれましては、令和2年の新春を晴れやかな気持ちでお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。また、日頃より町政に対しましては、あたたかいご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 さて、私は去る12月22日の田子町長選挙において、町民の皆様をはじめ多方面からの力強いご支援と暖かいご厚情を賜り、引き続き3期目の田子町政を担わせて頂くこととなりました。私に課せられた使命と責任の重大さに改めて身の引き締まる思いであります。もとより微力ではございますが、皆様方からお寄せ頂いた信頼と期待にお応えすべく、躍動する町を目指し、子供達から選ばれ、観光客から選ばれ、消費者から選ばれる、選ばれる田子町実現のため、初心に立ち返り対話を重視しながら、町民の皆様の思いを形にする行政運営と、何歳になってもチャレンジ出来る仕組みづくりを構築しながら、町政発展のため誠心誠意全力で取り組んで参りますので、今後ともご理解、ご協力、ご参画並びにご助言を昨年にも増してお願いを申し上げます。

 それでは、令和2年度に町が実施する主要な事業についてご紹介をさせて頂きます。
 

教育関連について

 始めに「教育関連」についてであります。
 町内高校生への支援事業につきましては、田子高校への支援とともに、地域の「宝」である子ども達の豊かな学びと確かな人間形成に向けた新たな取組として、町外へ通学する高校生への支援を検討中であります。

 田子高校支援につきましては、昨年開催された青森県高等学校総合文化祭郷土芸能部門において、見事、最優秀賞を受賞され、8月に高知県で開催される全国高等学校総合文化祭に出場することとなっております。町では、全国大会出場経費を支援する予定ですので、是非、歴史ある田子神楽と妖艶なナニャドヤラを融合した「田子の杜の芸能」を全国の舞台において最高の笑顔で演舞を披露していただきたいと考えております。

 今年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。スポーツへの関心が高まる機会を的確に捉え、田子町でもスポーツによる住民の健康づくりと地域の活性化を目的としたチャレンジデーへの参加、地域の融和、防災意識・知識の向上を図ることを目的とした町民大運動会等、体を動かすことを習慣付ける取り組みをスポネットたっこ等と連携し推進して参ります。

 

保健・医療・福祉について

 次に、「保健・医療・福祉」についてであります。
 町民の健康増進につきましては、健康指導や食生活の改善により、自分自身で健康づくりに取り組むんだという姿勢を育むこと、さらに働き盛り世代への生活習慣病対策として、40歳からのがん検診受診勧奨のほか、事業所ごとの健康診断勉強会などに保健師が出向くなど、健診受診だけでなく重症化予防にも積極的に取り組み、病気の早期発見につなげ、健康寿命の延伸を図って参ります。
 また、国保特定健診の受診率につきましては、5年以内の70%越えを目標に掲げ、推進して参ります。

  結婚から始まる子育て総合支援につきましては、これまでの結婚、妊娠・出産、子育て支援のなかの「結婚と妊娠」支援の隙間を埋めるべく、今年度より県の事業と組み合わせた不妊治療助成事業を実施致します。これにより、子どもを授かることができず悩む夫婦の精神的負担・経済的負担の軽減を図って参ります。

 子ども医療費助成に関しましては、これまで小学生から中学生を対象とし、高校生においては田子高校に在学する町内に住所を有する生徒のみを対象としておりましたが、助成枠を拡大し、十八歳までの町内に住所を有する高校生までを対象とする事で、更なる保護者の負担軽減を図って参ります。
 

産業振興関連について

 続きまして「産業振興関連」であります。
 まず、産業振興課全体の取組としましては、令和元年度よりグループ名を一新して、1次産業戦略推進グループ、2次3次産業戦略推進グループ、6次産業戦略推進グループと改め、それぞれのグループで産業の活性化に向けて連携して取り組むこととしております。1次産業である、農業、畜産業、林業では現状の66億円の生産額を5年後には99億円を目指して、また、2次3次産業では現状の48億円の生産額を100億円を目指して、各種支援策を展開して参ります。さらには、1次、2次、3次の連携を強化する仕組みづくりや売り場づくりのために、6次産業戦略推進グループにおいては、新年度も実証実験を行いながら、産業の活性化を目指して参ります。   
 
 主な取組としまして、農業振興につきましては、野菜等の生産力強化として、農業用機械やパイプハウスの設備導入支援、生分解性マルチの導入推進を図ることにより、環境に優しい農業を更に推進して参ります。

 そして、当町の大きな財産である「たっこにんにく」及び「美六姫」についてですが、引き続き増反や省力化のための支援の他、美六姫につきましては、昨年10月に立ち上げた「美六姫生産者の会」と共に、品種特性の把握に努め、より良い品質の美六姫の生産と出荷・販売体制を構築して参ります。
 美六姫の役割は、「たっこにんにく」の更なるブランド力を向上させることでありますので、皆さまに愛される美六姫になるよう努力して参ります。

 林業への取り組みにつきましては、国・県をはじめ、三八地方森林組合や町林業再生協議会との連携をさらに深め、新年度においては、森林組合等の協力を頂きながら民有林意向調査を実施した上で、町が管理すべき民有林を含めた町有林整備計画を策定し、継続的な事業を展開していくと共に、森林環境譲与税の活用も検討して参ります。
 
 畜産振興については、田子牛産地形成事業の実施により、肉用牛の出荷頭数も増加し、更に田子牛の肥育技術が向上したことにより、上物率も高ままってきております。本事業につきましては、一定の成果も見えてきたことから、今後は若手農家を中心に経営と実践の両面を学ぶ場を作り、人材育成に重点を置いた見直しを行って参ります。

  次に6次産業化の推進についてですが、昨年新たな産直団体「たっこ産直友の会」が結成され、7月より一般財団法人田子町にんにく国際交流協会との連携・協力のもと、ガーリックセンター敷地内に整備した田子町農産物直売所(タッコ・ファーマーズ・マーケット)を拠点に、生産・加工・流通・販売までの仕組みづくりに取り組んでおります。

 引き続き実証的取組を行いながら、1次産品のブランド化や既存加工施設を活用した新商品開発に取り組むほか、直売所運営については、新たな農産物等の集荷体制づくりの確立を目指します。

 また、道の駅実現に向けては、現在「道の駅準備検討会」を設置し、道の駅管理運営計画の策定にあたり、施設の持つべき機能、その規模に加え、売上予測と収支シミュレーションを含めた様々な角度から検討・協議を進めています。今年は、道の駅の全体像及び概算総事業費を明らかにした上で、町民の皆様へのきめ細やかな情報提供はもちろんのこと、「選ばれる田子町」の仕組みづくりに取り組んで参ります。

 商工振興への取り組みについてでありますが、人材育成、経営知識の習得を目的とした創業実践塾や経営計画などに応じた個別相談を通して創業者をサポートするほか、新たな商品開発、販路拡大にチャレンジする取り組みについて支援して参ります。 
 また、高齢化や人口減少が進展する中、地域に点在する商店や商店街は、単に買い物をする場だけでなく、地域のコミュニティを図る場としても重要な役割を担っていることから、関係団体と連携し、地域商業の活性化に向け支援して参ります。

 一方、観光振興につきましては、令和元年度から国の農泊事業を活用して、環十和田湖ゲートウェイ構想推進のため、今後、施設整備事業を活用しながら滞在型観光交流を可能とし、十和田湖の南側の地域である各自治体との連携を図りながら、新たな地域の魅力を発信し、関係人口と交流人口の拡大に努めて参ります。
 

安全でみんなが住みよいまちづくりについて

  次に安全でみんなが住みやすいまちづくりであります。
  交通安全につきましては、交通死亡事故ゼロ2290日を今年の1月31日午前0時をもって達成することとなります。皆様には一層、交通安全への意識を高められ、無事にこの日を迎えられるようご協力をお願いいたします。

 危機管理体制の強化につきましては、近年、台風等による大雨が相次ぎ、当町においても土砂災害警戒情報が発表されるなど、いつ大きな災害が起きても不思議ではない状況となっております。地震や風水害などの災害から、生命と財産を守り、互いに助け合い、被害を最小限に留める為、町内の全ての自治会での自主防災組織結成を目標に取り組んでおります。
 また、今年度より自主防災組織や自治会による防災、安否確認、高齢者等の見守りを目的とした「マップづくり」を進めております。災害から生命を守るための避難路の確認、そして高齢者の方々が安心して地域で生活できる環境づくりのための大きな役割を果たすものと考えております。

魅力ある希望にあふれる協働のまちづくりについて 

  最後は、魅力ある希望にあふれる協働のまちづくりであります。
  田子町の長い歴史と人々の生活により育まれた沢山の美しい資源や景観、伝統、文化を守り、継承し、これらの地域資源を活かし、自立したまちづくりを推進するため、具体的な行動計画となる「美しいまちづくり推進計画」を策定し、「町民」と「行政」による協働のまちづくり活動をさらに進めて参ります。

 自治会活動や地域コミュニティ活動の活性化については、自ら考え行動し、地域住民の先頭に立ち活躍するリーダー的人材が必要であります。これまで、地域農業の中心的な担い手である認定農業者の育成、家庭及び介護現場において負担軽減やキャリアアップ、また、地域でのボランティア活動にも生かせる介護職員初任者研修の資格取得支援を実施して参りました。
 今後更に、各地域、各世代における中心的人材の育成を図るため、災害時における減災及び防災力向上のための活動が期待される防災士資格取得、有害鳥獣被害対策のため、わな猟での捕獲を目的とした狩猟免許取得支援を実施して参りますので、皆様のご協力、ご参画をお願いいたします。

 新年を迎え、令和二年度の取り組みについて申し上げました。近年の行政は行政で取り組む仕事から、町民と協力し共に働く「協働」が注目を集めております。
 山積する地域課題の解決の為には、皆さんのご理解・ご協力・ご参画が必要不可欠であり、申し上げました様々な取り組みは、現在の田子町に必要かつ、将来への展望に欠かせないものであり、住民の皆様と心一つに取り組む事で実現できるものと認識しております。
 また、「ひとが輝き まちが輝く 活力と笑顔あふれるまち」の基本目標に掲げている、最も大切なことは、先ず、「人が輝くこと」であります。
 輝かしい新年が町と町民の皆様にとって、生き甲斐に溢れ、希望に満ちた素晴らしい一年となります様念願申し上げ、田子町民の新年を祝う会のあいさつと致します。
 本年もよろしくお願いいたします。
 

         田子町長 山 本 晴 美