イタリアの有名シェフが田子町を訪問
2017年9月7日、イタリアの有名シェフ、セルジオ・マリア・トゥートニコ氏が田子町を訪れ、町長と固い握手を交わしました。
(田子町長と握手するセルジオ氏)
セルジオ氏と「黒にんにく」の出会い
イタリア人シェフのセルジオ氏が田子町を訪れるきっかけとなったのは、「黒にんにく」でした。
そもそもは「LOCAL TO LOCAL」プロジェクトという、青森とトリノが連携し関係性を深め交流を活発化させるための取り組みに㈱TAKKO商事の佐藤会長が参加し、自社の「黒にんにく」を紹介したことに始まります。セルジオ氏は、この「黒にんにく」を『香りも味も世界最高』と評してすっかり惚れ込み、㈱TAKKO商事の佐藤会長を神様のような人だと大絶賛するようになりました。
この活動がきっかけとなり、セルジオ氏は昨年八戸市で開催された、「世界黒にんにくサミット2017」のゲストシェフとして招聘され、「黒にんにく」を使った料理の提供に加え、「黒にんにく」への熱い想いを語ることになりました。イベント終了後、セルジオ氏が素晴らしい「黒にんにく」を作っている現場を見たいと熱望したことで、田子町への訪問が実現しました。
(セルジオ氏と㈱TAKKO商事の佐藤会長) (田子町のにんにくに感激するセルジオ氏)
セルジオ氏のコメント
<和訳>
料理の探求心には地理的な国境はありません。
長く、そして成功に満ちた私のプロとしてのキャリアの中でも、数多くの見本と共に食材への情熱を伝えてくれるような、この上なく素晴らしく、熱心な人々に出会う機会がありました。
黒にんにくの町である田子町は、大きな愛と信じられないほどの素晴らしさとともに私の記憶に刻まれています。
共に活動した人々と日々を過ごし、話したことからたくさんのことを学びました。
青森県の誇る黒にんにくは天からの贈り物であり、日本という偉大な土地でのみ、にんにくという単なる食材が料理にとって欠かせない要素へと変化するのです。
イタリア料理はその歴史とバラエティによって世界中で高く評価されていますが、和食も同じくらい愛されています。私の些細な意見ですが、黒にんにくはイタリアンと和食を結んでくれます。
私は幾度となくイタリア料理のレシピに黒にんにくを融合させて来ましたが、その結果は常に素晴らしいものでした。黒にんにくは塩気のある料理からスイーツに至るまで、特別な価値を生みだします。
私の最大の願いは、イタリアンと和食を組み合わせて、さらに黒にんにくを使用するレシピ専門のユニークな料理本を作り上げて、世界中で模倣され始めているほど貴重で特別な、歴史が詰まった素晴らしい食材をより多くの人々に知ってもらう機会を作ることです。
黒にんにくは守るべきであり、他国が模倣するオリジナルではない黒にんにくが消費者に広まる前に、明確な方法で本物の黒にんにくをヨーロッパに知らしめる必要があります。
大変光栄なことに、私は青森の黒にんにく大使であり、あらゆる人々にこの最高の食材を知っていただけるように最善を尽くします。
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<英文>
The curiosity of a cook has no geographical boundaries.
In my long and successful professional career I had the privilege of meeting incredible and energetic people who taught me a lot with their example and their ability to pass on their passion for food.
the black garlic and the city of Takko have left in me a memory of great love and incredible wonder.
I learned a lot during the days when I could talk with the people I worked closely with.
the black garlic from Aomori Prefecture is a gift from heaven, only the great land of Japan could transform a simple element like garlic into a real treat for the palate.
Italian cuisine is admired all over the world for its tradition and for its variety, while Japanese cuisine is equally popular. The black garlic is, in my humble opinion, the perfect link between our kitchens.
I have done many gastornomy experiments using the black garlic inserting it in recipes with Italian style and taste, the result has always been excellent. The black garlic is that element of difference that increases the value of each preparation, from the salty to the sweet ones.
My biggest desire is to be able to create a cookbook to be dedicated to black garlic using the unique Italian style combined with the unique Japanese style, thus giving a huge audience the opportunity to know a wonderful product, full of tradition that must be valued and distinguished by products that imitate it around the world.
The black garlic must be protected and it is necessary to make it known in Europe in a concrete way before producers of other countries that imitate the true black garlic do so with non-original products generating confusion among consumers.
I am Ambassador of the black garlic of Aomori, this is a great honor for me, I hope I can do my best to let everyone know this marvelous food product.
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次回は、黒にんにくサミットでセルジオ氏が披露した黒にんにく料理をご紹介!!
お楽しみに!!
セルジオ・マリア・トゥートニコ氏
- FISAR公認ソムリエ
- アリスTV専属シェフ
- La Palestra del aCibo - Cooking Gym運営
- 黒にんにく大使
イタリアの歴史的美食探究者の称号をもち、テレビ番組等で活躍中。
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